日頃からロシア語の単語や例文の暗記をかなり推奨していますが、それはあくまでも語学の土台作りであって、気を付けなくてはならないのは、これだけに終始してしまうとインプットだけの学習に偏ってしまうということです。
総合的な語学の素養を身につけたい人にとっては、ネイティブとの会話や文章のやり取りという現実世界のアウトプットの勉強にまで配慮しなくてはならないと思います。
今日まで頑張ってインプットした「例文」は、本来はその例文の中身の知識を応用し、その場その場に応じた必要なロシア語を自分で編み出していくための踏み台でしかなく、そういった「インプットをアウトプットに転換する能力」を開発していくためには、実は、今もっている例文の知識をフル活用してロシア語を現実に話し(書き)、迷走しながらも何とか自分なりの答えでネイティブに理解させようとするアウトプットの連続が最適です。
これは正しい解答の無いところから自分自身で答えを作っていかなければならないので、確かにとても辛いことですが、このインプットとアウトプットの両輪の連続の中にこそ、実力は養成されていきます。
アウトプットの方法としては、ネイティブとの会話やチャットなどが一番お勧めですが、一人でもできる練習方法としては、覚えた例文の中身の単語を変えて、色々とアウトプットすることです。
例えば、
Маша уехала в Германию на лечение зубов.
(マーシャは歯の治療のためにドイツに去った)
の例文を覚えたとき、 文法事項の「на+対: ~のために(目的)」が例文のメインのポイントとして着目する場合は、中身を少し改変して、
Я бегу на помощь к маме. (私は母の手伝いのために急いでいる)
などを作り、口頭で実際に発音してみる訓練を続けてみると良いかと思います。
何か新しい習慣に挑戦することはいつも面倒で少し怖いですが、他に抜きんでいくためには、臆病にならずに勇猛果敢にまずは第一歩を踏み出していくことからでしか始まらないと確信します。
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