現役ロシア語講師によるロシア語勉強法

~ロシア語ガチ勢のためのブログ~

ロシア語は単語をひたすら覚えても、文章を書けるようにはなりません。

こんにちは。

 

私はいつもロシア語を話せるようになるためには、

日本語からロシア語に単語を直す訓練をすることが重要である

というお話をしています。

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ですが、単語単体をひたすら覚えても、

ロシア語の文章が書けるようになったり、その先の

会話が自然と上達するというわけでは決してありません。

 

単語には、それぞれ文章の中における役割や正しい使い方が

ある程度決まっています。

これを文法とか語法とか言ったりしますが、

日本語でもロシア語でもこれらがきちんと機能して初めて、

私たちは複雑な内容や抽象的な話題であっても、

相手にきちんと伝えることができます。

 

だから、単語だけぶつ切りにして単体で覚える訓練を続けたところで、

そのまま文章が書けるようになるわけではないのです。

 

例えば、「似ている」というロシア語を初めて覚えたい場合、

形容詞 похожий を単体で覚えることができたとします。

 

では、例えば「あなたは父親に似ている」をロシア語に訳してください、

と言われた場合、いきなり文章を作成することはできるでしょうか?

 

できるはずがありません。

それはこの単語が文章中でどういった使われ方がされるのかという

文法・語法を知らないからです。

 

単語を覚えるとき、辞書や単語帳に記載されている例文を一緒に覚えることが、

文章作成トレーニングに非常に有効です。

 

例えば、私が持っている単語帳には例文に、

Вы похожи на отца.と書いてあります。

 

ここから、形容詞 похожий にはその使われ方として、

похожий + на + 対格 という公式のようなものを抽出することができるはずです。

 

ロシア語の単語、とりわけ、動詞や形容詞などの品詞は、

このように公式をセットで覚えて、初めて正しい文章を書けるようになります。

単語と例文をそのままその場でセットで覚えることをしても、大変有効でしょう。

 

以上、本日の話をまとめると、

ロシア語が話せるための条件として、

 

①単語を「日本語→ロシア語」の流れで訳せる訓練をする。

②単語をぶつ切りの単体で覚えない。語法を理解する。

が必須となります。

 

ありがとうございました。

 

 

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