当記事を覗いていただき、ありがとうございます。
中島です。
本日は、シリーズ化した世界情勢に関する一問一答形式のクイズを出したいと思います。公務員試験や就職試験・SPI等の時事問題へ向けた練習になるよう努力致します。
解答および解説はいつもの通り、各写真の下に記載します。当記事の情報は全て2018年10月時点のものですので、情勢変化にご注意ください。
(問題編)
(1). 現在、中南米の国々で移民や難民が増えているが、周辺国からの難民申請が特に急増している国はどれか。
A. メキシコ
B. ニカラグア
C. ベネズエラ
D. ホンジュラス
(メキシコ湾岸のオルメカ文明遺跡で見つかる巨石: PASHUPATI'S MRIDANGより)
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(解答・解説編)
A が正解。
●中米について
中米諸国では治安が悪化している国が多く、麻薬や売春、ギャンブルを取り仕切る大規模な犯罪組織の活動が、一般市民の生活にまで浸透するケースも多いことで有名です。
(Googleの地図より)
従来であれば、(D)のホンジュラスやグアテマラなどの中米各国から逃れてくる移民は定住先として米国を目指していました。
ですが、トランプ政権が発足してからの米国では不法移民対策が強化されたことより、移民は米国より手前のメキシコでの定住を求める傾向が強くなってきています。
(B) のニカラグアでは、現オルテガ政権が頻発する反政府デモを武力で鎮圧したり、国内の景気が低迷したりして、多くの人々が隣国のコスタリカに渡っています。
(独裁的な政治を行うオルテガ大統領: Havana.Timesより)
(C)のベネズエラについては、(2)で解説します。
(2). 南米のベネズエラでは経済危機が原因で大量の人々が周辺国に流出しているが、この危機を引き起こした現職の大統領は誰か。
A. サントス大統領
B. チャベス大統領
C. マドゥロ大統領
D. マクロン大統領
(シモン・ボリボル橋を渡り、対岸のコロンビアを目指すベネズエラの移民: Jesuit Refugee Serviceより)
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(解答・解説編)
C が正解。
ベネズエラでは反米左派の故チャベス大統領(選択肢B)が豊富な埋蔵量を誇る原油マネーを背景に高福祉のバラマキ政策を行っていました。
2013年にマドゥロ新大統領が選出されると、無理な経済政策のひずみが噴出し始めました。
米国の制裁による原油生産の低下で外貨(ドル)が入って来なくなり、猛烈なインフレが発生。また、国際原油価格の低下も相まって、物不足や治安の悪化に見舞われています。
経済危機に陥った結果、人口の1割近い人々が職を求めて近隣のコロンビアやエクアドル、ブラジル等に逃げており、受け入れ先の住民との軋轢が起きています。
Aのサントス大統領はコロンビアの大統領、Dのマクロン大統領はフランスの大統領です。
(独裁色を強めるマドゥロ大統領: R7より)
PASHUPATI'S MRID
(3). 中国およびインドは近年、相次いでロシアからS-400の購入を決定しているが、このS-400とはいったい何のことか。
A. ステルス戦闘機
B. 原子力潜水艦
C. 地対空ミサイル
D. 高性能通信傍受器
(2018年10月のプーチン大統領の訪印、モディ首相と)
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(解答・解説編)
C が正解。
地対空ミサイルとは、飛行機やミサイルなどの飛行物体を撃墜するために、地上から発射するミサイルのことです。
2014年にウクライナ東部でマレーシア旅客機が墜落するという惨劇が起きましたが、それを堕としたのが「ブーク」と呼ばれるロシア製の地対空ミサイルだと言われています。
●中国 vs インド
中国は米国の先端戦闘機やミサイルに対抗するために、高性能のロシア製S-400の導入を進めていると思われています。
ところで、プーチン大統領は10月にインドを訪問しましたが、同国はS-400を購入する契約をロシアと結びました。
インドはインド洋でプレゼンスを拡大しようとしている中国を潜在的な脅威であるとみなし、同じS-400を配備することが不可欠との判断を下したと思われています。
(地対空ミサイル S-400: газета.ruより)
以上です。ありがとうございました!m(__)m