ZARAやH&Mといった、名だたる西側のアパレルブランドがロシアからの撤退を表明する中で、ロシア国内では既にイランからの衣類輸入に目をつける動きが出始めました。
テレグラムの一部メディアによると、モスクワの商業施設連盟のトップが服飾輸出を営むイラン人ビジネスマンをモスクワに招待、靴などを披露しました。
早くもイランブランドの店を将来的に30店舗に展開する計画まで浮上しています。
同連盟のトップいわく、イラン側はロシアでのビジネス展開に興味を示しましたが、イタリアなどの高級有名ブランドに既に漬かってしまっているロシア人にとって、イラン製の商品が売れるかどうかは未知数です。
このことから、イラン側としてはロシアにすぐに投資するというわけにもいかず、モスクワの商業施設連盟も、投資やマーケティングのためには、資金も時間もある程度必要だとコメントしています。
このニュースはロシアが今後輸入先の転換をどんどん進めていくという意図を国民に示していくことのパフォーマン的な催しだと思っております。
ウクライナ侵攻以降、名だたる西側のブランドが続々とロシアからの撤退を表明しています。庶民の生活に近い、アパレルブランドやフードブランドから、生産部門の基幹をなす最新テクノロジーなど、今後じわじわとロシアは不足を余儀なくされていきます。
ちょうど、この記事を書いている日もロシア国内で「Nokia」が撤退を表明したとのニュースが流れてきました。
日本やEU諸国、米国などの対露経済制裁には参加していない、もしくは及び腰な国が今後はロシア市場に入っていくと思われます。
中国の他にも、インドやトルコが輸入先として大きな部分を占める可能性があるとされています。