こんにちは!
ロシア語をまじめに勉強している人ほど、
「単語や格変化が覚えられない」
「復習しても忘れてしまう」等の悩みをよく相談されます。
そもそも、自分がどれだけの実力がついているのかわからないといった不安の声もかなり多く聞きます。
語学(殊に難しいロシア語)は、勉強しても結果がはっきりとバロメータとして数値化されないのが、辛いと思います。
私は常々、
①例文暗記
②センテンスと長文の繰り返しの音読
の徹底をうるさいほど生徒さんたちに呼び掛けています。
確かに、語学には「リスニング」や「作文」など、様々な側面の能力の養成が求められますので、それぞれ別個の適切な勉強法が存在するとされていますが、共通としてトレーニングの根幹をなすのが、上の①②だと、私は昔から120%確信しています。
ところが、この①②を実践してみると、ある問題に直面していきます。
つまり、
「例文が覚えられない」
「次回ノートを開いたとき、覚えていない」
「実力が伸びている感覚が得られない」
特に、真面目で本気でロシア語に向き合っている人ほど、上記3番目に頭を悩ませているようです。
実力UPは目に見えず、形としても現れにくいので、どうしても「ふわふわ」した気持ち悪さが残ってしまうのです。
この解決策としての「特効薬はない」と結論付けても良いでしょう。
なぜなら、語学は2年、3年、5年、10年と長い時間をかけて醸成し、あとで振り返ってみたときに自分の実力向上を感じ取るようなものだからです。
この場合、モチベーションUPの秘策として、「タスクのルーティン化」を私は勧めています。これは
●自分の勉強内容と勉強量のタスク化
●それをひたすら繰り返す仕組み化
を意味します。
勉強がはかどらない、続かない人の特徴として、勉強の仕方がコロコロ変わったり、勉強時間や量がその時その時でテキトーに揺れ動いているという点が挙げられます。
要は「勉強の軸が定まっていない」ということです。
ある方法を試してみて、うまくいかなかったから次の手法へ移り、いつの間にかまた変わっていた or やめていた、というようなパターンです。
既に書いた通り、語学能力の養成には即効性がないので、そもそも「伸びていない」と感じるのは当たり前のことなのです。
だからこそ、まず、自分で勉強法をきちんと確立し、タスク量ときちんと定め、それを機械的にひたすら繰り返す(ルーティン化)していくことで、気持ちを落ち着かせていくことが肝心となっていきます。
例えば、「あるテキストを1日15回音読する」というこのタスクセットを5日し終えたら、そのテキストへの執着をもう捨てて、次のテキストにとにかく移る。
同じテキストを15回読もうが50回読もうが、忘れるものはどうせ忘れます。1か月後、そのテキストを読み直してみてください。哀しいかな、ほとんど忘れていることでしょう。
それでも、全然大丈夫です。気にせず、機械的に次のテキストへとタスクを進めてください。
この繰り返しを半年、1年、3年続けていくだけで、ロシア語の読解力、リスニング力、語彙力は徐々に伸びていきます。
もしあなたが名詞の格変化がどうしても覚えられない or 記憶が曖昧であれば、オリジナルの格変化表の穴埋めテストを作成し、あらかじめ時間と分量をきちんと決め(例えば1日10分、2シート分)、雨の日も泣ける日も、とにかく実行・継続してください。
このように、自分の語学力成長が具体的な数値として現れない以上、学習者自身がタスクを「見える化」し、学習ノルマを具体的に数値化し、粛々と遂行していくしかありません。
また、この日々の繰り返しの中で、知らない間に筋肉が付いていき、1~3年後のビフォ*アフターの差が鮮明になっていくことでしょう。
最後に、2月24日より始まったロシア軍によるウクライナ侵攻により命を落とされたウクライナ人、また前線のロシア兵へのご冥福を祈念するとともに、一刻も早い和平への模索を切に願っております。
※現在、ロシア語の受講生様を追加募集しております。