現役ロシア語講師によるロシア語勉強法

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ロシアニュース:ベラルーシ、EUに接近。反ロシア機運の国民の不安払拭か。

ベラルーシと欧州連合(EU)はビザ発給の緩和について合意しました。

 

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メドゥーザより

メドゥーザなど複数の露メディアによると、ベラルーシのマケイ外相はブリュッセルでEU側の代表者らと会合を開き、ビザ緩和や不法移民の強制送還について一定の合意に達しました。

 

今回の合意内容が両サイドの議会レベルで承認されるとベラルーシ国民がEU域内に入国する際のビザ発給の要件が緩和され、発給の過程が簡素化される予定です。

 

ベラルーシでは、同国の独裁的なルカシェンコ大統領が2020年度の「新年の国民向けメッセージ」で演説、「2020年、ベラルーシ国民は大統領からのサプライズを見ることになる」と発表していました。

 

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Life.ruより

 

同国では遅くても今年の8月末までに大統領選が予定されています。

 

国内ではロシアとの連合国家創設案浮上に危機感を募らせる国民が去年末からデモを展開していて、こうした機運から再選を目指す同大統領は国民の不安を払拭するため、EUとの合意にかぎつけたものとみられます。

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(Deustche Welleより)

 

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Газета Деньより

ルカシェンコ氏は昨年12月、ロシアとの連合国家創設について言及、「(ロシアとの連合体)は絶対にない」とメディアを通じて力説しました。