ベラルーシのルカシェンコ大統領がスウェーデンとフィンランドの両外相と会談し、ベラルーシ議会の野党側に資金援助をしないよう要請しました。リア・ノボスチ社が伝えています。
旧ソ連が崩壊して以降、同大統領が事実上の独裁体制を維持しているベラルーシでは今月17日に議会選挙が行われましたが、野党候補者の当選者は0でした。
EUの選挙監視団は同選挙の結果を「ベラルーシ憲法に違反し、民主的ではない」と批判しましたが、旧ソ連諸国と上海協力機構から派遣された監視団は「オープンで民主主義的な選挙だった」と評価しました。
ベラルーシ大統領府報道官によると、ルカシェンコ氏は両外相との会談の最中に「(野党に当選者がいなかったのは)私の責任ではない。国民が支持していないのに、私が何をできるというのでしょうか?」と述べたうえで、「野党に支援金を渡さないでほしい。その金は車や豪邸を買う人のところへ消えていくのです。私たちはそれを知っているし、ロシアからもそういう情報が入っている」と語ったということです。
同氏は具体的に、こうした資金の流れの源泉はアメリカやドイツにあり、ポーランドとリトアニアを経由してくると説明したとのことです。
同氏は17日の選挙中、「国民が望むなら、私は大統領職を継続する用意がある」と発言しました。
さらに、BBCロシア版によると、同日、大統領はロシア・ベラルーシの将来的な国家連合体創設(案)について言及し、「誰がそんな連合国家を必要としているか、くそたれが」と発言しました。