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ロシアニュース:治安当局、中規模テロ犯罪組織をついに摘発。

テロ活動が頻発するダゲスタン共和国(ロシア連邦内カフカース地方)で犯罪組織”シャラポフ”が摘発されました。インターファクス通信など複数のメディアが報じています。

 

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MKRUより

FSB(連邦保安庁)の情報部によると、同組織は過去も含めて250人以上のメンバーを抱えていたとされています。

 

2007~2015年の間にダゲスタンやモスクワでビジネスマンや警察機関の職員の殺害事件に複数関与していた他、誘拐や暴力行為、強盗などの事件を起こしていたとされています。

 

1998年にはチェチェン共和国にてテロ活動を展開、数十人が死亡、百人以上が重傷を負いました。

 

Rentaによると、これまで”シャポフ”の存在や活動内容等は明らかにされてきませんでした。今回摘発されるまでは幹部らが国際指名手配されていたため、組織に関わる内容が機密事項とされていたためです。

 

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Rentaより

ロシアは90年代に当時のエリツィン政権と後継のプーチン政権が原油の豊富なチェチェンに侵攻(チェチェン紛争)しました。

 

イスラム教徒の多い同地域を含むカフカース地方では、現在でもロシアからの独立を掲げてテロ活動を行う組織があります。

 

また、近年では隆盛を極めたイスラム国の影響を受ける若者が兵士として犯罪に手を染めるケースが後を絶たず、プーチン政権はテロ撲滅運動を強化しています。