国連の第1委員会は、ロシアが提案した同委員会の本部の移転案を拒否しました。タス通信などの主要メディアが伝えています。
ロシアは2020年までに国連の第1委員会と軍縮委員会の本部を米国からスイスのジュネーブかウィーンに移転させる案を第1委員会に提出しました。
「RBC」によると、理由は今年9月に米国がロシアの代表団に対して入国ビザの発給を拒否したため、ロシア側が一時国連の作業部会に参加できないという事案が発生したためとしています。
ロシア政府は当時、「厳正な対抗措置を取らざるを得ない」との声明を発表しました。
ロシアのベロウソフ国連次席大使は同移転案について、「ロシアは議論を醸成させながら進めるつもりである」と述べながらも、同時に、ロシア代表団のビザ発給問題については問題を取り除く措置を取るよう、国連の事務総長に呼びかけました。
