田舎者がロシアと国際情勢をあれこれ考えるブログ

~おそろしあの胡散臭い世界にメスを入れる~

ロシアニュース:キルギスで女性人権抑圧に関する展示会が炎上、館長が辞任へ。

「誘拐婚」などの女性の人権が問題になっている旧ソ連のキルギスで、女性の人権弾圧を表現するための展示会が開催されましたが、保守層からの猛烈な抗議を受けて館長が辞任に追い込まれる事件が起きました。BBCロシア版が伝えています。

 

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画像はBBCロシア版より

展示会では、性ビジネスで人権が抑圧されている女性労働者の実態などを訴えるための展示物やショーが企画されましたが、保守層やナショナリストらが猛烈に抗議、「キルギス文化を陥れ、若者を堕落させようとしている」として文化省に館長の辞任と展示会の即時閉鎖を要求しました。

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館長は「自分や運営側に脅迫状が届くようになった」など様々な圧力を受けたため、辞任せざるを得なかったと話しているとのことです。

 

同国のジャマンクロフ情報観光文化大臣は展示会の内容が扇動的であるとして、正式に館長の辞任を命じました。

 

抗議活動を展開したうちの一人は、「同成婚を正当化するような展示物もあり、憲法違反だ。」と話しているとのことです。

 

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画像はBBCロシア版より

中央アジアに位置するキルギスでは女性の2人に1人が暴力を受けたことがあり、国連の統計によると、誘拐された女性が妻になる「誘拐婚」が結婚の20%を占めています。

 

また家庭内暴力もなかなか改善されにくい因習があり、国際人権監視団体ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、同国の女性(15~49歳)の3人に1人が、夫が妻に暴力を振るうことは正当化されうる、と答えています。

 

同じ旧ソ連諸国でアジアに位置するジョージアでは11月、国会議員が娘に日常的に家庭内暴力を振るっていたことが明らかになり、市民が抗議デモを展開しました。