”ロシア版ウィキペディア”の新団体「Wikimedia・Ru」のコズロフスキー実行委員長がラジオ局「エコーモスクワ」の生放送番組に出演し、既存のウィキペディアの代替となる新たなサイトを立ち上げることは「不可能だ」と所見を述べました。
独立系メディア「エコーモスクワ」が伝えています。「ロシア版ウィキペディア」は最近ロシア政府が提唱し始めたプロジェクトで、「より真正な情報源を(国民に)提供する」という大義で立ち上げられました。
(画像はRamblerより)
プーチン大統領は「ウィキペディアを含む正確度が検証されていない多くの情報を学生らが日夜利用している」と発言しました。
コズロフスキー氏はラジオに出演中、「ウィキペディアは 、96年から編纂され続けているロシア大百科事典(BRE)の情報量をはるかに超えている。BREは8万ページにおよぶが、ウィキペディアは160万ページあり、毎年8万ページずつ増えている」とデータを挙げました。
プーチン大統領はウィキペディアの代替となるロシア大百科事典電子版の構想を打ち上げていますが、すでに各種メディアでは「(ロシアが14年に編入した)クリミア半島に関する解釈はどうするのか」など、ロシア政府の見解の国民への植え付けを懸念する声が上がっています。