当記事を覗いていただき、ありがとうございます。
中島です。
前回に引き続き、「格変化トレーニング」の46.から50.までを記載します。当問題集はロシア語能力検定試験3級対策としても有用です。当問題集を活用しての効果的な勉強法等については、下記のリンク先をご覧ください。
解答・解説編は、問題編の下の写真の下に記載しています。
(問題編)
問: 次の各問の括弧内のロシア語を文脈に沿うように正しく直し、日本語に訳せ。
46.воспоминания о ( те времена и песни )
47.Между ( эти здания ) когда-то стояла статуя.
48.Он выше ( ты ) на шесть сантиметров.
49.В ( будущее ) он станет футболистом.
50.Российские спортсмены готовятся к ( зимняя Олимпиада ).
(ロシア最大の保養地ソチ: artclub18より)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
(解答・解説編)
※ロシア語の下線部はアクセントの位置を表す。
46.
①воспоминания о тех временах и песнях
②中(время)と女(песня)・複・前
③それらの時代と歌に関する記憶
(解説)
● тех は、тот (その)の複数前置格の形。
● 当問題は文ではないため、最後にピリオドを打っていない。
47.
① Между этими зданиями когда-то стояла статуя.
②中・複・造
③これらの建造物の間には、かつて像が立っていた。
(解説)
●между + 造格: ~の間に。
●когда-то と когда-нибудь の違いについて。
通常、когда-то は過去に関する話題で用いられ、一方の когда-нибудь は動作が未来に属する話題で用いられる。
例)
Когда-то я мечтал купить машину. いつだったか、車の購入を夢見ていた。
Когда-нибудь я куплю машину. いつか車を買うだろう。
48.
①Он выше тебя на шесть сантиметров.
②二人称単・生
③彼は君よりも6cm高い。
(解説)
●形容詞・副詞の比較級 + 生格: ~(生)よりも~だ。
(副詞の比較級の例)
Молчание женщины говорит громче её слов. 女性の沈黙は、言葉よりも多くを語る。(※ громче は副詞 громко の比較級)
●比較における数量の差は、на + 対格で表す。
49.
①В будущем он станет футболистом.
②中・単・前
③将来、彼はサッカー選手になるだろう。
(解説)
●будущее(名詞): 将来
в будущем で、"将来に"
●прошлое(名詞): 過去
в прошломで、 "過去に"
●стать + 造格: ~になる。
この造格を”状態の造格”と言い、主語にあたる人や物の状態や状況を表す。
例)
Он был хорошим человеком. 彼は良い人だった。
Она работает учительницей. 彼女は教師として働いている。
Ребёнок родился больным. 赤ん坊は病気の状態で産まれた。
50.
①Российские спортсмены готовятся к зимней Олимпиаде.
②女・単・与
③ロシアの選手たちは、冬季五輪に向けて準備している。
(解説)
●готовиться к + 与格: ~(与)に向けて準備する。
(сf: готовить + 対格: ~(対)を準備する、調理する。)
готовить は、対象物を準備する。のニュアンスで、готовиться は、何かに向けて自分自身を準備する。というニュアンスになる。
例)
Жена приготовила вкусный завтрак. 妻はおいしい朝食を作った。
この場合、対象物は"おいしい朝食"であり、対格となる。
以上です。ありがとうございました!