現役ロシア語講師によるロシア語勉強法

~ロシア語ガチ勢のためのブログ~

「「アフリカへ行った」を訳すとき、к Африкеと訳した場合は間違いですか? 」(ロシア語の生徒さんからの質問集!!NO.40~NO.41)

私は現在、20名の方にロシア語をオンラインと対面方式でほぼ毎日教えております。その中で、受講生さん達から日々質問を受けます。その中の一部をこれより定期的に配信していきます!あなたのロシア語学習の一助、最低でも励みになれれば幸いです。

 

ロシア語生徒さんからの質問 NO.40

 

🍏「アフリカへ行った」を訳すとき、к Африкеと訳した場合は間違いですか?

 

🚩回答:例えばこれが検定試験の場合、バツ、もしくは減点になると思います。

 

そもそも、前置詞 к は移動の動詞(今回の場合「行った」)の目的地として用いる場合、主に以下の2通りの意味があります。

 

①「~の方面へ」「~の近くに」(行った)

② 人のところ(へ行った)

 

①の例を挙げると、 Машина ехала к мосту. 車は橋の方へ向かっていた。

②の例を挙げると、 Мы едем к другу. 私たちは友達のところへ向かっている。

 

ロシア語で移動先や目的地を表したいとき、в+対格が、「~の中に入っていく」のに対し、к+与格は、「~の方面へ」「~の近くへ」というように、あくまでも対象物へ接近することを強調しています。

 

目的地が「人」のときに к を用いるのは、あくまでもその人の体内に入ることができず、どこまで行っても物理的にその人体に近づくことしかできないからだ、と考えていただいても大丈夫です。

 

この為、「アフリカへ行った」というのは、アフリカ大陸に入陸したので、 (поехал) в Африку と訳した方が自然な表現となります。

 

ロシア語生徒さんからの質問 NO.41

🍏ロシア語で「朝に」というのは、утромと造格変化するのに、「毎朝」というのは каждым утром と変化しないのはなぜですか?

 

🚩回答:まずは、утроは名詞で、утромは副詞ですので、品詞が異なります。外形上では造格変化しているように見えますが、あくまでも副詞ですので、その性質上、格変化はしません。

 

つまり、каждый という形容詞を巻き込んだ形で自身も一緒に名詞のように造格変化するという原因がそもそもないという文法になります。

 

次に каждый についてですが、この形容詞は後続する名詞とともに文中で対格になるという性質を持ちます。

 

例) Каждую зиму они ездили к родителям. (毎年冬に我々は両親のところに通っていた)

例) Каждую субботу музей проводит экскурсии. (毎週土曜日に博物館は見学会を実施する)

 

以上の2点から、毎朝というのは、 каждое утроと訳されます。

 

каждым утромと表現してもネイティブには理解はされるでしょうが、多くの場合、文法上の誤りだと認識されているようです。

 

 

以上です。

本日もどうもありがとうございました!

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