私は2級試験を受けようと思ったら、できるだけ早い段階から最優先で過去問を解くことをよくお勧めしていますが、それはまず、2級の難易度と今の実力の差を強く認識した方が良いと思っているからです。これは辛いことですが、とても大切なことです。
特に2級は単語が難しいと感じる人が多いようですが、露文和訳なり和文露訳、リスニングなどは過去5年分ほどをじっくりこなせば、2級対策としてどのようなカテゴリーの単語で、どのくらいのレベルの単語を勉強すればよいかが自ずと分かってきます。
よく陥りがちなのは、2級試験の単語やリスニングが難しいあまり、新しい単語帳やリスニングの参考書を新たにやり始めようとすることです。
確かにこのような心意気は素晴らしいことだとは思いますが、社会人として一日に60分も勉強にコンスタントに充てられない我々は、現実問題としてこのような参考書などの”横道にずれて”しまった場合、結局は2級本番までに「過去問解いていません」、「参考書も中途半端なまま」という事態になってしまうことは目に見えています。
それに、いくら単語帳を見て新しい単語を覚えても、本番試験では絶対に見たことない単語は相変わらずいくつも出てきます。
それよりも2級過去問10回分をルーティンのように丁寧に勉強すれば、自分の実力が確実に2級に引き上がっています。10回もこなせば、知らない単語に出くわしても、その問題その時間をうまく乗り切る力はだいぶついているはずです。
経験上、4年分の過去問をこなした人は大体合格しています。過去問はまず本番を想定して解き、次に解答・解説を通して勉強し、それを機械的にこなせばいいだけです。
極めて明快で当たり前のような簡単な話ですが、これが中々できない人が多いです。
「2級が怖い」「レベルの低い自分を認めたくない」という私情を排し、現実に向き合っていくための努力が試されます。
以上です。
本日もどうもありがとうございました!
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