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ロシアニュース:プーチン大統領、ポーランド外交官を酷評「ろくでなし」

反目が強まるロシア・ポーランド関係のさ中、プーチン大統領の発言を受け、ポーランド外務省は在ポーランド・ロシア大使を呼び出しました。 ロシアメディアのドシチなどが伝えています。

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メドゥーザより

プーチン大統領は今週行われた国防省会議で演説し、ポーランドの外交官でナチスドイツの反ユダヤ主義政策を礼賛したとされるジョセフ・リプスキー大使(1894-1958)を酷評しました。

 

プーチン氏は、同大使がユダヤ民族をアフリカ大陸に追放するというヒトラーの計画を支持し、ヒトラーの反ユダヤ思想に賛同したと主張、「ろくでなし、反ユダヤ主義の豚野郎、それ以外の言葉が見つからない」と非難しました。

 

呼び出されたロシア大使はポーランド側から叱責を受けた可能性がありますが、後に声明を発表し、「誰も我々に非難声明を出すことは許されない。ロシアはロシアなりの言い分があるし、それは歴史認識についても同じだ。」と主張しました

 

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メドゥーザより

ポーランドではドゥダ政権が同国の親米化を加速させ、ロシアとの軋轢が強まる傾向が続いています。

 

特に歴史認識問題に関する対立が大きく、今月、プーチン大統領は独ソ不可侵条約の際に密約されたポーランド分割について、スターリンの政治的決定を正当化する発言をしたため、ポーランドは激しく抗議しました。