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ロシアニュース:メドベージェフ退任劇はプーチンへの不満??

ロシアでは15日にメドベージェフ首相が内閣総辞職を表明しましたが、露メディアの「オープン・メディア」は、同首相の退任理由を「プーチン大統領の憲法改正案に賛同できなかったから」と報じました。

 

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オープン・メディアより

 

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同メディアはメドベージェフ氏や大統領府に近い人物の情報を引用、これらの人物らの話によると、メドベージェフ氏は(プーチン大統領の)憲法修正案に不満を示しました。

 

同氏は以前から「副大統領職」の新設を提案しており、自らが同職に就任する計画を持っていたといいます。

 

ただ、メドベージェフ氏の突然の退任劇については様々な憶測が飛び交っています。

 

米国の有力経済紙Forbesは16日、プーチン氏が掲げる国民の生活の質の向上や経済再生計画などの柱をもつ政策実現課題「5月令」に対して、内閣の働きぶりにプーチン氏が失望したことが首相退任の原因であると解説しました。

 

プーチン大統領が掲げる憲法改正案は、

①議会の権限を拡大する。

②国家評議会の役割と地位を明確化する。

③国際法よりもロシア憲法を優先する。が主な柱となっています。

 

特に、①②については、自身が大統領職退任後も事実上の権力者として政治を操る立場を確保するための地盤固めだという考えが大方を占めています。新首相には実務家のミシュスチン氏が就任しました。

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