米国防総省と国務省は今月、エジプトに対し同国がロシア製の戦闘機を購入した場合、米国は経済制裁を発動するという内容の警告文書を送ったことを明らかにしました。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報道した内容をリア・ノヴォスチ社が伝えています。
WSJによると、文書ではポンぺオ国務長官とエスパー国防長官が共同でエジプトの防衛大臣にロシアの戦闘機スホイ35の購入を取りやめるよう説得しているとのことです。
文書ではさらに、「ロシアとの新たな取引は、少なくとも今後の米・エジプト間の軍事情報の共有や軍事支援を困難にするだろう」とも述べられているとのことです。
プーチン政権は地中海に面するシリアのタルトス露海軍基地を死守するためアサド政権の後ろ盾となっているとされていますが、同じ中東地域のエジプトもロシアにとって地中海進出の要衝地とされています。
今秋、ロシアとエジプトはミサイル防衛の分野での共同軍事演習を行うため、数百名のロシア兵がエジプトに到着しました。