ジョージア(グルジア)とロシアの間に位置する南オセチア共和国で、ジョージア人4人が同共和国を違法に越境したとして国境警備隊に拘束されました。インタ・ファクス通信が伝えています。
(eadailyより)
4人のうち3人は罰金刑を課され、1人は刑事事件として立件されました。南オセチア国家保安委員会(KGB)のプレスによると、今月13日、この残りの1人は「意図的に国境を乗り越えた」として立件に至ったとされています。
ですが、ジョージアの放送局”Rustabi-2”によると、この人物はジョージア整形外科協会の理事長で、国内でも有名な医師とされています。
この医師は5日前にも同様の容疑で拘束されていて、当時は南オセチア国内にいる患者を診察するために越境したものと見られています。
南オセチア共和国はジョージア国内にある少数民族の未承認国家。2008年北京五輪開催式典の最中にジョージア軍が同地域に進軍したため、ロシアが介入し紛争が勃発しました。
(青で囲った部分が南オセチア共和国: wikipediaより)
南オセチア共和国の独立を承認している国家はロシアを含め世界でも数ヵ国しかありません。
ジョージア全体では反露意識が高く、今年6月に首都トビリシで大規模な反露デモが発生、直後にプーチン大統領は両国を結ぶ旅客機の航行を禁止したため、関係はさらに悪化しました。
(apostropheより)
今回、南オセチア共和国側がジョージア人医師の刑事告発に踏み切った背景には、ジョージアに対するロシア側の強い警告の意味合いがあったと思われます。