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ロシアニュース:世論調査「政権の暴走を恐れている」人の割合増

 

ロシア政府は、世論調査機関レバダセンターが「政府が暴走するのを恐れている」人の割合が増大していると発表したことを受け、「感情的になり過ぎで、深い考察が必要だ」との認識を示しました。市民への世論調査は「生活で何を恐れているか?」という質問で今年秋に行われ、1位が「身近な人の病気」、

 

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(画像はタス通信より)

 

2位は「戦争」、3位は「政府の権力拡大」でした。

 

インタファクス通信によると、回答者の約3人に1人が政府権力の増大を恐れているとのことです。前回7月に行われた同様の調査では、「政府の権力拡大」と答えた人の割合は7位でした。

 

割合が大きくなった原因について、同センターのヴォルコフ理事長は、(18年の)年金改革(年金支給開始年齢の引き上げ)問題や、個人所得の落ち込みからくる政府への不満が積もっている可能性があるとしています。

 

この他、社会学者のカラチョフ氏は、今年の春夏を中心に活発化した反政府デモと、警察権力によるその弾圧がその原因と見ています。

 

同氏は、特にイワン・ゴルノフ記者拘束事件が「一時的に世論の感情を揺さぶった」と答えています。

 

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(独立系新聞社のイワン・ゴルノフ記者)

 

同記者は葬儀業界の大規模な不正を独自調査していた反政府系の記者ですが、麻薬所持の疑いで今年6月に当局に突然拘束されました。

 

直後に、記者解放を求める市民らがデモを起こし、同記者は解放され、後の調査で大麻所持はえん罪であることが発覚しました。

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(画像はEPAより)