現役ロシア語講師によるロシア語勉強法

~ロシア語ガチ勢のためのブログ~

ロシア語の単語が覚えられないのは、記憶力の良し悪しや語学センスの問題ではありません。

ロシア語学習者の多くの人が抱える悩みとして、「単語が覚えられない」というものがあります。

 

それはその人が単に記憶力が弱かったり、語学センスが無かったりというよりかは、単純にその単語に触れたことのある回数が少ないということの方が原因として大きいです。

 

覚えることがどんなに不得手でも、книга や очень という単語はどんな人でも覚えています。それは初めの段階から色々なところで何回も触れているからです。

 

ちなみに、単語の悩みを抱えている人が多くやりがちな勉強法として、ある一つの単語のみをひたすらお経のようにノートに書き続けるという行為です。これは非常に効率の悪い方法です。

 

なぜなら、単語はそれぞれの文脈の中で生きているものですし、特に動詞や前置詞などは、目的語を伴ったり、後続する単語を格変化させる格支配力をもっていたりします。それに加えて、そもそもロシア語の単語は文脈の中で絶えず格変化が起きています。

 

このような単語の性質を無視して、無理矢理その単語だけを文章からぶち抜き引っ張ってきてノートに書きなぐっても、まさに机上の空論ともいうべき頭でっかちな勉強になってしまいます。

 

逆に単語帳を使うのであれば、ちゃんと関連する例文を解釈したり、ロシア語の参考書のあらゆるセンテンスや長文を音読するなどして、自動的に多様な単語に大量に触れていくことで、多くの単語に慣れていきイメージが湧きやすくなっていきます。

 

センテンスの文脈や長文の中で触れる単語は「ああ、こういう分野の文章の中でこの単語は使われるのか!」とひらめくことが自然と多くなっていき、語学脳が活性化されていきます。

 

「覚えられない。。。」とあれこれと悩む時間があれば、一文でも多くロシア語の新しい文章をたくさん音読したり、ヒヤリングしたりすることをお勧めします。

 

以上です。

本日もどうもありがとうございました!

 

 

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