現役ロシア語講師によるロシア語勉強法

~ロシア語ガチ勢のためのブログ~

復習しても、覚えていないことが多いです等(ロシア語の生徒さんからの質問集!!NO.11~NO.15)

私は通常、だいたい15名の方にロシア語をオンラインと対面方式でほぼ毎日教えております。その中で、受講生さん達から日々質問を受けます。その中の一部をこれより定期的に配信していきます!あなたのロシア語学習の一助、最低でも励みになれれば幸いです。

 
ロシア語生徒さんからの質問 NO.11

● 発音で気を付けるべきポイントはありますか?

 

🚩回答: 
ロシア語の文字の発音は日本語には存在しない発音も多いため、再現するのは上級者になるまで(なっても)難しいのが現状です。

 

特に、例えば、Ж, Ш, Ы などは、全く日本語とは縁の無い発音です。母音の У も日本語の「う」ではありません。巻き舌の Р の発音が最後までできない人もいます。

 

ですが、一番大切なことは、ネイティブの相手にきちんと自分の意思が伝えられることだと思っております。発音は多少間違えていても、カタカナ読みでも意外とロシア語っぽく聞こえるものです。


また、発音よりもイントネーションの方がより大事だと思っております。イントネーションを間違えると、語順が同じ文のとき、相手には肯定文か疑問文かが判断できないことも多々でてきます。

 

また、発音がすごく綺麗でも、ロシア語ネイティブと日本人の声質、音域は異なっていますので、そういった問題も解決していかなければなりません。

 

そういった課題は後々余裕が出てきたときのために残しておくとして、まず始めは「文法」および「語彙力」強化に注力していただければと思います。

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ロシア語生徒さんからの質問 NO.12

◆「 готовить と готовиться は何が違うのですか?」

 

🚩回答: 
どちらとも、「準備(用意)する」という意味ですが、”何を”用意するのか、という点が異なっています。

 

готовить は直後に対格を要求します。「主語が何かを準備する」のであって、その”何か”が対格になります。

 

それに対し、готовиться の方は、何らかのイベントに向けて、その主語自身(自分自身)を準備する(自分のコンディションを整える)という意味合いになります。

 

готовиться という単語の中には、あらかじめすでに「自分自身」という目的語の対格が入ってしまっています。(ся動詞のсяはもともとсебяという独立した単語でした)。このことから、直後に対格が来ることはありません。

 

例) Я готовлюсь к экзаменам. 私は試験に向けて(自分自身を)準備しています。

 

上記例を仮に готовить に置き換えると、

Я готовлю экзамен. 

 

となってしまい、まるで私が試験を作成しているかのようなニュアンスになってしまいます。

 

簡単に言うと、я готовлю は「私は(何かを)準備します(料理します)」、я готовлюсь は「私は私自身を整えています」という意味になります。

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ロシア語生徒さんからの質問 NO.13

● 「復習していると前の内容を覚えていないことが多く、落胆する日々です」

 

🚩回答: 
真面目に復習している人ほど、そういった質問が多いです。ロシア語はそこ1~2年で慣れるような言語ではないです。

 

最初は単語のつくりから、文法、構文、語順のすべてに至るまで目新しい情報が多いので、単に慣れていないので忘れやすい可能性が高いです。

 

忘れていたことを悩んでもプラスにならないので、それをひたすら復習し続けることと、同時に新しい単元に進んでいくことが大切です。

 

新しい単元に進んでいくことで、いずれにせよ、重要な学習事項なら、単語であれ文法であれ蒸し返すように何回も出てきます。

 

残念ですが「忘れては覚えて」の繰り返しでしか定着しないので、記憶力の無さを悩むよりその時間を使って、できるだけそのサイクルを早くするよう単語帳の確認や例文暗記の復習に勤しんだ方が、よっぽど成長につながると思います。

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ロシア語生徒さんからの質問 NO.14


● 「どうして у него дяди... ではなくて、у его дяди... というのですか?」

 

🚩回答: 
恐らく、 У него... や У неё...などの例文をよく目にするので、前置詞の у のあとは него, неё, них と н を頭につけなければいけないと思われているのでしょう。

 

У него есть ... .のときの него というのは人称代名詞 он の生格変化です。

 

これに対し、У его дяди のときの его というのは、所有(人称)代名詞です。つまり「彼のおじさん」という意味です。


его, её, их の3つに関しては、このように人称代名詞の生格と所有(人称)代名詞が外形上は同じです。ですので、混合してしまっていると思われます。

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ロシア語生徒さんからの質問 NO.15


● 「ロシア人の先生がいつも、”ビジン、ビジン、ビジン”と言っているのですが、それは美人と言っているのでしょうか?」

 

🚩回答: 
恐らく、それは бежим と言っていると思われます。移動の定動詞 бежать (走る) の1人称複数(мы)の現在変化です。

 

ロシア語は口語で、不完了体動詞の мы の現在変化は、シチュエーションによっては相手に動作を促すという効果があります。事実上の命令です。

 

例)
◆Работаем!   「働け!(さぼるな)」
◆Проходим! 「通れ!(止まるな)」

 

つまり、あなたのロシア人の先生は「さあ走って、走って」と言っていると思われます。授業中であれば、例えば文章をもっとテンポよく読みなさい、発音しなさいという意味でよく言います。


他にも、相手に何かを早く行うことをけしかけるときに бегом бегом бегом (оにアクセント)....とも言います。

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