「動詞を制する者はロシア語を制する」
という言葉が示す通り、動詞に関しては常に慎重に接する必要があります。
動詞は多くのロシア語の文章の中で述語という心臓部分を担っているのにも関わらず、変化や補語の格支配が複雑であるがゆえに、多くの学習者が腰を据えてきちんと向き合おうとせず、疎かにしやすい品詞だからです。
動詞を覚えようとするとき、原形だけ覚えれば十分だと潜在的に思っている人が多いです。
確かに、軽めの会話等であればネイティブとのやり取りでは事足りるかもしれません。
ですが、凡そ語学とは月日を重ねるにつれ、抽象的でより複雑な文章や内容に向き合っていかなければなりません。
そうでないと成長しないからです。
動詞は原形のみならず、最低でも
①不完了体と完了体の現在変化
②いずれの体の過去変化
➂補語の格支配(例えば、проситьが何格支配するかなど)
を知るべきだと考えます。この知識を入れておかず、ただ原形のみを「何となく」覚えているだけだと、露文和訳はすんなり「何となく」できたとしても、逆に日本語の文章や自分の頭にある事象をロシア語として形にすることは難しくなり、その後の学習に必ず支障をきたすことになります。
簡単な会話なら「何となく」ネイティブにも通じるでしょう。
ですが、より高いレベルの成長を将来的に目指す人は、この道を回避することはどうしてもできず、必ず通らなければならないと心に銘記することが重要です。
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