こんにちは。
ロシア語の受講を希望して来られる方の多くが、「一度独学で勉強してみた」「ネイティブから習ったことがあるが、結局続かなかった」という経験をお持ちです。
ロシア語能力検定試験3級に合格された方々も数人いらっしゃいますが、3級レベルの資格を持っていても、基本的な文法事項を理解していない、基本的な和文露訳ができない、アクセントやイントネーションが間違っている、ということも決して珍しくはありません。
基本的な文法を理解することが何よりも大切です。もちろん、特殊な文字であるロシア語であれば、最低限として学習すべきことは、キリル文字とその発音の仕方です。その後に習うべきものは、単語でも読解でも和文露訳練習でもありません、やはり、文法書を最後まで仕上げることです。
なぜなら、文法なくして、読解やリスニングは成り立たないからです。むろん、挨拶レベルの会話や初級ダイアログであれば、文法が中途半端な理解のままであっても、”なんとなく”理解できてしまうかもしれません。
ですが、学習が進むにつれて、会話、読解、リスニング、作文、いずれにおいてもより複雑かつ抽象的なレベルに上がっていかなければなりません。文章が複雑になるということは、文法事項もそれだけ複雑になっていく、ということです。
ロシア語のネイティブが本場で読んでいる物(要するに、日本人用にわざと易しく作られた参考書の文ではないもの)を覗いてみると、いかに形動詞や副動詞などが当たり前のように多用されているのがわかります。
では、「単語はないがしろにしていいのか?」という疑問が出てきそうです。この辺に関して言えば、まったく心配は不要です。なぜなら、文法書に沿って学習していくうちに、基本的な単語は徐々に自分の中に落とし込まれていくからです。
好ましくないのはこの逆のパターンです。単語帳でいくら新しい単語を知っていても、文法が曖昧なままではいつまでたっても運用できません。なぜなら、ほとんどの単語は文章の文脈の中で活かされるものであり、文法・語法を理解して初めて、あなたのものになるからです。
私の受講生様の中には3級取得者が数名いらっしゃいますが、中には基本的な文法学習が地に根付いていないあまり、簡単な日本語の文章がロシア語に訳せない、読解の誤訳がかなり多い、などの問題を抱えているケースもあります。
ですので、学習段階の順番としては、
①文法
➁単語
➂会話や読解
というのが私のおすすめの勉強方法です。
※現在、ロシア語の受講生様を追加募集しております。
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