昔からよく聞くのが、ロシア語の「単語帳を作るけど、復習ができない」という声です。
自作の単語帳(例文帳)を復習するためにノートを改めて開くのが「恐い」「気力が湧かない」などといった感情です。
この気持ちはわかります。殆どを覚えていないという事実を受け入れたくないからでしょう。
元来、単語や語法、表現方法、例文は常に忘れて当然です。ですので、須らくこの事実を受け入れ、
「覚える→忘れる→覚える→忘れる→覚える→忘れる」のサイクルを
速く繰り返した方が結果的には語学学習には良いと思います。
語学をし始めのまだ3年の初期段階では、この日々のペダルを絶え間なくこぎ続けるエネルギーの中だけに上達への道が開いていると感じています。
例えば、「私は昔から日本の歴史に熱中している」の例文、
Я давно увлекаюсь историей Японии.
があったとして、このロシア語のセンテンスを見ずにペラペラになるまで1回覚えます。明日にはまた忘れるので、明日また覚え直せば良いです。
このサイクルを5回続け、最終的には忘れてしまっても良いと思います。但し、同類の異なる例文でもこれを続けていく継続的な鍛錬の中で、確実にロシア語の文法や表現方法は定着し、忘れにくいロシア語脳になっていきます。
忘れたら、答えをみてその時また暗記して覚え直せばそれで大丈夫です。
落胆する必要は微塵もなく、その負のエネルギーを是非振り返し、次の例文の暗記に思い切り叩きつけ、高みを目指すエネルギーに昇華していってください。