現役ロシア語講師によるロシア語勉強法

~ロシア語ガチ勢のためのブログ~

リスニングの鍵はリスニングではなく、音読一強

もしあなたが口からなかなかロシア語が出てこないのであれば、それは他ならぬ音読を毎日していないからです。 私は授業の最後にほぼ毎回、耳に蛸ができるくらい「音読してください」と言い続けて久しいですが、それでも尚言い足りないくらいだと確信していま…

ロシア語における女性差別意識

一般的にロシア語の中の女性蔑視として認識されるのに、женская логика(女性の理論)という言葉があります。 これは、ある人の思考が理論的ではなく、感情によるものだということを皮肉った言葉で、蔑視と言う人もいます。 ただし、женская интуиция (女の直…

動詞はロシア語の心臓。動詞をなめるとロシア語の成長は絶望的になる。

「動詞を制する者はロシア語を制する」 という言葉が示す通り、動詞に関しては常に慎重に接する必要があります。 動詞は多くのロシア語の文章の中で述語という心臓部分を担っているのにも関わらず、変化や補語の格支配が複雑であるがゆえに、多くの学習者が…

ロシア語が覚えられないのは、才能の有無ではない。圧倒的に勉強不足だからだ。

ロシア語を始めて数か月~2年以内くらいの人がよく漏らす 「口からスラスラとロシア語が出てきません」 「文章をスラスラと読めません」 「語学の才能が無いのかな」 という弱音は、その人の才能の有無ではなく、音読量と暗記量が”圧倒的に”不足していること…

「義務」や「不可能」などの完了体と不完了体の使い分け。動詞が原形になるパターン

最近集中して質問が多いのが、ロシア語の文中で脈絡もなく突然出てくる動詞の原形は何なのか?という問題です✎ 動詞が文中で原形になる原因はいくつか存在しますが、多い例としては、 ①義務(~すべき) や、②禁止、不必要(~するな、~すべきではない) ➂不可…

ロシア語の面白い奇妙な単語:動物の名前のついた動詞

ロシアの小説などにたまに登場するёжиться(縮こまる)は、動物のёж(ハリネズミ)が語源であるという説があります。マイナーですが、動物が動詞の一部になっている単語も少なからず存在します🦔 例)лисить:媚びへつらう(キツネから)гадить:クソまみれになる(蛇か…