現役ロシア語講師によるロシア語勉強法

~ロシア語ガチ勢のためのブログ~

ロシア経済、撃沈か!?ロシア人、ウクライナ人のツイッター画像で見るロシア・ウクライナ情勢NO.3

こんにちは。

ロシアがウクライナに軍事侵攻して以降、私はロシア人やウクライナ人が「生の現場」の状況をツイッター上に画像付きで投稿していることに注目してきました。

 

勿論、日本のニュースでも日々戦争の視覚的な情報はテレビを通して確認することはできます。大まかな進捗情報は大衆のマスメディアに任せておくことにしましょう。

 

当ブログではロシア・ウクライナ情勢の渦中にいるウクライナ人や反プーチン、反戦を唱えているリベラル志向なロシア人の若者らによる「小さな声」を拾っていきたいと思います。

 

以下画像は、有名・無名を問わず、ロシア人・ウクライナ人の個人のツイッターのアカウントから拾ってきたものです。

 

ツイート:「偉大なる合板のパレード」

5月9日の「勝利の日」の風刺画ですね。

「軍事大国」とは名ばかりで、計画通りには進んでいないウクライナ軍事作戦を皮肉っています。負傷兵が多く描かれているのも特徴的です。

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こちらはyou tube より。

アレクセイ・クドリン前ロシア財務大臣

「今後およそ2年間でロシア経済は困難な局面を迎える。20.7%のインフレを迎える」

 

クドリン氏はナビウリナ現露中銀総裁と同じく、経済政策に関してリベラル派の人物とされています。ナビウリナ氏は3月に辞意をプーチンに表明していたことが明らかになっており、このことからリベラル派の経済専門家の中には、クドリン氏を含めて少なくとも今の政権の経済政策を憂慮している人も一定数いると思われます。

 

ロシアのインフレはウクライナ侵攻の前から、ロシアの病巣のように根強く続いていましたが、進攻後はさらに加速しました。

 

ロシア国内では現在、すでにパンや砂糖などのインフレが都市によっては急速に進行していますが、ロシアが西側諸国からの制裁により、部分的に商品を加工生産できなくなるだろうという不安からくる買占めや、現実に既に生産することが不可能になっていることがインフレを促進していると思われます。

上のツイッターによると、2つの大手コーヒー製造業者がロシア市場から去り、ロシアではコーヒー不足から1か月で値段が1.5倍に膨れ上がったそうです。

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こちらのテレグラムの記事では、トルコの道路にて「ロシア人は殺人者だ!」という誹謗中傷のステッカーをロシア人とウクライナ人が剥がして回っているというニュースを紹介しています。

 

トルコはロシア人に大人気の観光地で、こうしたヘイトの拡がりを必死で防ごうとしている様子がうかがえます。

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ウクライナのニュース番組でプーチン大統領が画面に映し出された瞬間、プーチン大統領の名前の下に「хуйло(クソ野郎)」と書いてあるのがツイッターで拡散されました。
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ツイート:「あなたはおそらく、ウクライナが懐かしいでしょうね?だって、半分はそこに置いてきたのですから」

 

リアルすぎて日本人にはきつい非常にブラックなウクライナ人によるジョークです。ロシアには、第二次次世界大戦やアフガン戦争などで身体の一部を失って帰ってきた負傷兵が沢山います。

 

勿論今回もこれから日を追うごとに増えていくわけで、帰還兵らのこうした苦しく痛ましい姿を間近で見ることになる親族や知人らを中心に、厭戦気分が高まるかもしれません。