こんにちは、中島です。
前回の記事では、なぜ勉強しているのに会話が上達しないのか、
という点についてお話ししました。
いくら努力しても、日本語からロシア語に訳すトレーニングをしないと、
和文露訳や会話は上達しない、ということがおわかりいただけたと思います。
外国語がペラペラになるためには、海外留学や駅前留学が必須条件では全くありません。
独学でも、十分に流暢になることは可能です。
現に僕の知り合いのロシア人は、日本に行ったこともなければ、大学も卒業していませんが、日本語の通訳としてバリバリロシアで働いています。
日本人が外国語を話そうとするとき、脳内で日本語から外国語に変換します。
たまに、「それじゃ遅い、ダイレクトに外国語を口から出す」と豪語する人もいます。
確かにあいさつ程度のフレーズやその人が普段話し慣れてる単語や言い回しの場合は、無意識のうちに発音できるでしょう。
ですが、ネイティブスピーカーと付き合っていくと、もっと抽象的な話題や複雑な内容を説明することが求められる場面に必ず遭遇します。
このとき、私たちは必ず内容を最初に日本語で思い浮かべます。なぜなら、人間は言葉を使わないと、あれこれ思考できないからです。
だから、私たちロシア語学習者は日本語からロシア語に直すというトレーニングを積み重ねることのみで会話力を身に付けるようになっていきます。私がお勧めしている具体的な学習法は以下の3段階です。
①単語ノートや単語カードを作成し、日本語を見てロシア語で書けるように訓練する。
②生活上で目に入った物やできごとをロシア語の単語や文章に直し、発音してみる。
③ネイティブとスカイプなどで話す機会を作る。
この3段階は、①と②で訓練し、そして③というように段階を踏んで実践すると良いです。
まず、①ではロシア語の綴りや文法を熟学するのに必須です。ロシア語の複雑な格変化や語法を初心者がいきなり口頭だけで説明されて、口頭で再現することは絶対に不可能です。
②は実際に、自分の口から発音するという最重要な訓練です。
実は、外国語を美しく翻訳できたり書けたりするのに、会話ができない人はこの訓練を踏んでいないことが多いです。
外国語における「会話」では、自分が今の時点で知っている単語をフル活用して自分の口から発音し、相手にそれを理解してもらうことが重要です。
だから、普段からこれと全く同じトレーニングをすることが必須なのです。
②の学習をするときは、ぜひ目の前に仮想のネイティブスピーカーを置き、その人を理解させるつもりで発音してみてください。
もくもくと発音もせずに静かに学習していては、実際にネイティブを前にして会話はうまく行きません。
①②は普段からの自分でできる独学勉強法です。これだけでも十分に会話力は上達しますが、③は実践編で、これを積み重ねることでより実際のロシア人との会話力は醸成されていきます。
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