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ロシアニュース:国防相、「世界は今、ロシアに対する歴史認識を歪めようとしている」

ロシアのショイグ国防相は来年度の5月の軍事パレードについて発表し、モスクワの赤の広場でのパレードには最新の兵器20種類以上が披露されることになると述べました。インターファクス通信が伝えています。

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画像はリア・ノボスチより

 

ロシアでは第二次世界大戦での対ナチス戦勝記念として毎年5月9日に国内の各中核都市で軍事パレードが開催されますが、中でも「赤の広場」で開催されるパレードには、プーチン大統領の演説や招待される海外の首脳、披露される軍事車両などに国際社会へ向けた政治的なメッセージが含まれるとされています。

 

ショイグ氏は2020年度の軍事パレードにおける次世代型の戦車”アルマタ”やミサイル防衛システム、最新型対地雷装甲車などの新たな披露について言及し、「今日、多くの国々で第二次大戦に関する歴史評価の見直しが図られ、我が国家が世界史に与えた役割が歪曲されている。」と述べたうえで、「若い世代の人々の記憶からソビエト時代の功績やソビエトが欧米と共闘してナチズムに対峙したことが消されつつあることは由々しき事態だ」と発表しました。

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(戦車”アルマタ” Wikipediaより)

 

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(対地雷装甲車”タイフーン”)

同氏は続けて、「このような状況下で軍事パレードを行うことは、我々の歴史的な正当性を誇示することができ、全ての同盟国の栄誉を守ることに繋がる」と強調しました。過去の軍事パレードで、プーチン大統領は「ナチズムと日本の帝国主義と戦ったことに感謝する」と演説で述べた経緯があります。

 

画像(画像はtvcより)