ロシアニュース：ロシアによるウクライナ軍艦船の返還、ウクライナ反発、「善意ではない」

独仏を交えたロシア・ウクライナの和平交渉を前にして、ロシアは昨年拿捕したウクライナ軍艦船3隻を同国に返還しましたが、ウクライナのザゴロドニュク防衛大臣は「ロシア側の動機は善意に支えられたものではない、”侵略国家”が国際裁判の判決に従っただけだ」とロシア側を強く非難しました。REN-TVなどが伝えています。

画像はイズベスチヤより

ロシア軍はクリミア半島編入後に黒海付近で監視を強化しており、18年11月、同海域のオデッサ港からマリウポリ港へ航行していたウクライナ軍の艦船3隻に対しケルチ海峡付近で自らの船を衝突させ発砲、直後に拿捕しました(ウクライナ兵24人を拘束、3人負傷)。

画像はREN-TVより

ロシアは「不法入国」を理由に国内で立件しましたが、今年5月、国際海洋法裁判所はロシア側に拘束したウクライナ兵の即時解放と3隻の同国艦船の返還を命じました。

ザゴロドニュク防衛大臣は「ロシア側から返還された軍艦はウクライナ海軍が運営を再開させる」と発表し、ロシアにあくまでも強硬な姿勢を示しました。

LB.UAより

日本のNHKは今回の艦船返還について、来月行われる両国の紛争解決のための首脳会談を前にして、ロシアが交渉を有利に進める狙いがありそうと報道しました。