ブラジリアで開催されている新興5か国(BRICS)首脳会談で、プーチン大統領がドルに替わる新しい通貨での取引の割合を今後増やしていくことを提案しました。リア・ノボスチ社が伝えています。
(リア・ノボスチより)
同氏は新興開発銀行(BRICS銀行)での実務者協議に出席し、融資を行う際の通貨について言及、（ドル以外での）BRICS諸国内で流通している他の通貨での取引を拡大していくことについて、ドルを利用する際のリスクを回避したり為替手数料を削減したりできると強調しました。
世界の貿易の大半は米ドルを基軸通貨として行われていますが、ロシアとしては、米国への挑戦とともに、ドルを駆使した欧米からの経済制裁による打撃を和らげたい意向があると思われます。
ロイター通信が伝えた内容によると、ロシア財務省は今月13日、政府系ファンド「国民福祉基金」の外貨構成におけるドルの比率を来年減らす方針を示しました。代替通貨として、中国の人民元の保有比率を上げることなどが検討されています。
ブラジリアでの新興5か国首脳会談では、中国の習近平国家主席が「保護主義が台頭し、国際経済の減速という悪循環に陥ってる」と、暗に米国のトランプ政権を批判しました。
(Financial Expressより)
