国連総会の第1委員会は11月5日、ロシアなどが提案した「宇宙空間における軍縮」に関する3本の議案を多数決で可決しました。リア・ノヴォスチ社などが伝えています。
(画像はПолитика Сегодняより)
3本のうち、1本目は「宇宙空間に兵器を配備しない」という議案で、「宇宙空間が軍事的な敵対関係の舞台に変貌することを危惧する」としたうえで、軍備拡張競争を防止するための(国際的な)合意を形成していくため、具体的な措置を取るべきだとしています。
3本目の議案では、「宇宙開発における互恵的信頼の醸成」が提案され、全ての国家に対し「国際法に沿った形での宇宙の研究と利用」を認めるという内容で、160か国以上が賛成しました。
いずれの議案もロシアをはじめ、中国やキューバ、シリアなどがイニシアチブを取っています。
米国は「宇宙空間の平和と安全保障を維持するための方法は多岐にわたり、様々な意見が存在している」として、3本とも反対を表明しました。
これに対し、ロシアのベロウソフ国連次席大使は「米国は自国の原則を我々に押し付けようとしている」と非難しました。
(ベロウソフ国連次席大使)