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本日はロシアに関するクイズを出題したいと思います。文化・芸術・政治・地理・歴史・旧ソ連国など、出題カテゴリーは多岐にわたります。
独断ですが、難易度は5段階で示したいと思います。解答および解説は、各問の写真の下に記載します。
(問題編 1.) <伝統文化・食文化・スポーツ>
ロシアの老舗ブランドで下画像のデザインで有名なチョコレートは何か？
(★★★★☆)
(A). アリョンカ
(B). エレーナ
(C). マーシェンカ
(D). カチューシャ
(russian7.ruより)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
(解答・解説編)
(A). が正解。
"アリョンカ"(Алёнка)は、1960年代から販売されている有名なチョコレートブランドです。この頃は旧ソ連時代でしたので、"アリョンカ"の開発と製造は厳格な管理の下で計画的に行われる一つの国家事業でした。
大小さまざまな形のチョコレートがあります。
(New-Retail.ruより)
近年では、デパートやモールなどに専門店さえあるそうです。
(shopandmall.ruより)
ロシアの諸サイトによると、発売当初の"アリョンカ"には定まったデザインはなく、バラバラでした。
(1960年ごろのアリョンカのデザインの一つ: Яндекс Дзенより)
しかし、ブランドの知名度向上のためにはデザインをインパクトの強いものに固定させる必要があると考えた当時の工場の指導部は、モスクワの新聞会社に協力を依頼し、モデルとなる女の子の写真コンテストを実施しました。コンテストの結果、ある芸術家の娘の写真が優勝し、デザインのモデルに起用されました。
(右が優勝した女の子の写真。名前はエレナちゃんでした: Яндекс Дзенより)
実際の写真に目の色と視線の位置、輪郭に若干の修正が加えられて完成。後に大人気を博すことになるお菓子の表紙を華やかに飾りました。しかし、話はここで終わりません。
モデルとなった女性は大人になり、自分の写真を無断で利用することは「著作権侵害」にあたるとして、2000年に製造会社を提訴しました。
しかし、裁判所は彼女の訴えを退けました。表紙として完成したデザインは既に新しい(写真とは別の)作品であり、女性個人の権利を侵害するものではないと判断したからでした。
(1問目終わり)
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(問題編 2.) <文芸・美術・音楽>
次の選択肢のうち、もとは日本の歌謡曲だが、ロシアでも大ヒットした歌はどれか？（★★★☆☆）
(A). 『上を向いて歩こう』
(B). 『夜空ノムコウ』
(C). 『恋のバカンス』
(D). 『百万本のバラ』
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
(解答・解説編)
(C). が正解。
『恋のバカンス』は双子の日本人女性歌手ザ・ピーナッツが1963年に発表した有名な歌です。
当曲を気に入ったロシア人のメディア関係者がソ連に持ち帰り、広がりました。複数のソビエト映画で登場し始めると、爆発的な人気を博すようになりました。
2017年公開の映画で流される『恋のバカンス』。この他、多くの映画でバックミュージックとして採用されました。
若干ですが、若い世代にも受け継がれています。下のリンクはロシアの有名歌手グループ"ファーブリカ"による『恋のバカンス』です。
(2問目終わり)
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(問題編 3.) <政治・経済・外交>
近年におけるロシア最大の貿易相手国はどの国か？（★★★☆☆）
(A). アメリカ
(B). オランダ
(C). 中国
(D). ウクライナ
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(解答・解説編)
(C). が正解。
貿易統計の情報を多く記載しているRu-Statによると、2017年9月～2018年9月の貿易額(ドル基準)で、ロシアの最大貿易相手国は中国でした。
(ロシア国外への輸出)
1.中国 (12.1%)
2.オランダ (9.4%)
3.ドイツ(7.3%)
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10.日本(2.9%)
(ロシア国外からの輸入)
1.中国 (21.6%)
2.ドイツ (10.9%)
3.アメリカ (5.4%)
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7.日本(3.6%)
ロシアと中国は国際政治面では反アメリカで協調しているような側面がありますが、経済的な結びつきも強いです。
特にクリミア併合後、天然資源の大口顧客であるEU諸国とは経済関係の面でも摩擦が生じ始めたため、同国は天然ガスの新規販路先やパイプライン敷設先として中国や日本などの極東諸国に一層の注意を払い始めました。
海外からのロシア極東方面への投資を促すため、プーチン大統領が2015年から毎年ウラジオストクで開催している"東方経済フォーラム"に、18年初めて中国の習近平国家主席が参加したことも象徴的な出来事です。
中国との天然ガス売買契約がスムーズに進展していなかったり、北方領土問題を抱える日本とは極東開発の経済協力に足踏みが生じているなど、プーチン大統領の極東開発は現時点では必ずしも計画通りとは言えませんが、今後は特に中国との連携は進んでいくと思われます。
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本日は以上です。どうもありがとうございましたm(__)m
(※当記事の情報は全て2018年12月時点のものです。情勢変化にご注意ください)
