当記事を覗いていただき、ありがとうございます。
中島です。
本日は、世界情勢に関する一問一答形式のクイズを出したいと思います。公務員試験や就職試験・SPI等の時事問題へ向けた練習になるよう努力致します。
解答および解説はいつもの通り、写真の下に記載します。
(問題編)
(1). 次の選択肢のうち、中国寄りの政策を採る政権はどれか?
A. カンボジアのフン・セン政権
B. モルディブのソリ政権
C. マレーシアのマハティール政権
D. インドのモディ政権
(インドのモディ首相: The Indian EXPRESSより)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(解答・解説編)
Aが正解。
中国の現代版シルクロード広域経済圏「一帯一路」政策では、南・東南アジア諸国に対しインフラ整備のために巨額の融資をし、その国に対する中国の影響力増大を図っていると見られています。
ですが、実態としては返済不能にさせて、開発した港湾地区などの重要ポイントの利用権を中国が押さえてしまっているとの批判があります。
・モルディブについて
Bのモルディブでは2018年9月に大統領選挙があり、親中派の現職大統領を親インド派のソリ氏が敗りました。ソリ政権は今年11月に発足予定です。
・マレーシアについて
モルディブと同じく、マレーシアでも5月(18年)の総選挙でベテランのマハティール首相が当時の親中派首相に勝ちました。敗因は行き過ぎたインフラ整備と汚職でした。
・インドについて
インド洋ではインドと中国が覇権争いをしている向きが強く、インド洋に浮かぶモルディブでは中・印の「代理戦争」が起きているとして、9月(18年)の大統領選挙では注目を集めました。
(2). 次の選択肢のうち、北朝鮮が2018年の国連総会で強く主張したポイントはどれか?
A. 朝鮮半島を非核化する意欲
B. 日本人拉致の否定
C. 朝鮮戦争の終結
D. 大陸間弾道ミサイルの開発成功
(国連総会で演説する李永浩(リ・ヨンホ)外相: AFPより)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(解答・解説編)
Cが正解。
9月(18年)に開催された国連総会の一般討論演説で北朝鮮の李永浩(リ・ヨンホ)外相は、非核化措置(核兵器のための核開発をやめること)を先行させる方針を否定しました。
外相は演説で、「金正恩委員長が米国や韓国との今年の首脳会談で"完全な非核化"を目指すことを確認し合った。」と発言しましたが、米国が北朝鮮に非核化を先に実行するよう求めていることを拒否し、朝鮮戦争の終結を求めました。
つまり、米国が韓国と北朝鮮の戦争が正式に終結したと認めた上で、北朝鮮の金家による(独裁)体制を保証しろ、と要求しているのです。
(3). 次の選択肢のうち、米国が在イスラエル大使館をエルサレムに移転したことに対し、米政府を国際司法裁判所に提訴した国・地域はどこか?
A. パレスチナ
B. イラン
C. イスラエル
D. シリア
(移転先のエルサレムにある米国の在イスラエル大使館: U.S.Embassy in Uruguayより)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(解答・解説編)
Aが正解。
米国は5月(18年)に在イスラエル大使館を同国のテルアビブからエルサレムに移転しました。
エルサレムはイスラエルの他にパレスチナも領土を主張しており、国連は特別な地位であるとして、同都市を「イスラエルの首都」であるとは認めていません。
「外交関係に関するウィーン条約」では、在外公館は受け入れ国の領土内に設置しなければならないと定められています。
パレスチナ自治政府は、エルサレムはイスラエルの領土ではないとの立場であるため、米大使館の同都市への設置は条約違反であるとして、今年9月に国際司法裁判所(ICJ)に提訴しました。
以上です。ありがとうございました!