現役ロシア語講師によるロシア語勉強法

~ロシア語ガチ勢のためのブログ~

国際情勢(海外事情)に関するクイズNO.3~米国の東南アジア外交~

当記事を覗いていただき、ありがとうございます。

中島です。

 

前回に引き続き、国際情勢に関するクイズ(NO.3)を書きたいと思います。公務員試験や大学入試センター試験、就職試験・SPI等の時事問題へ向けた練習になるよう努力致します。情報元は日経新聞や読売新聞です。

クイズは二段階形式で、最初は記述を読んで正誤を判断する問題を1問とその解答・解説、次にその回の問題の復習として、一問一答形式の問題緑色のフォントで出題します。

前回までは3つの選択肢を用意していましたが、記事が長くなり過ぎたため、今回からは1つの文章を読んでいただき、その正誤を判断していただく形式にしていこうかと思います。

 

 

正誤判断形式の問題 NO.3

下の世界情勢に関する記述の正誤を判断しなさい。

 

(記述)

『米国のトランプ大統領は2017年11月に初めてアジア歴訪を行い、訪問先のベトナムにおいて「太平洋地域パートナーシップ」構想を発表した。米国は同盟国である豪、日、韓を中心に、太平洋地域で影響力を拡大しようとする中国とインドに対抗する形で、同地域における秩序を構築しようとする意図があるとされる。』

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(解答・解説編)NO.3

 

 誤った記述である。

トランプ米大統領は2017年11月の初アジア歴訪中のベトナムにおいて、「自由で開かれたインド太平洋」戦略を発表した。同大統領は米国とその同盟国である豪、日、印の4か国を軸に、太平洋地域でプレゼンスを拡大しようとする中国に対抗しようしている。

 

上記戦略は安倍晋三首相が唱えた4か国による防衛協力構想を参考にしたものと言われる。しかし、トランプ大統領の描く構想においてウェイトが置かれているのは、どちらかと言えば通商関係であり、透明性の高く、互恵的な2か国の貿易関係を構築するための交渉を打ち出している。

 

中国はアジア太平洋地域で現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の構築を進めているが、実態としてはパキスタンやミャンマーなどといった周辺諸国に多額の債務を負わせて返済を困難にさせ、重要地点となる港湾などの運営権利を手中に収める手法が目立ってきている。

 

米は2018年8月にポンぺオ国務長官がASEAN諸国を歴訪し、米国が掲げるより公正な貿易を各国にアピールするとともに、中国をにらんだ東南アジアの海上交通に関する戦略的な協力体制の強化を図った。

 

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(写真は東南アジア諸国連合関連会合での外相ら。 中央が米のポンぺオ国務長官 ASIATIMESより)

 

一問一答形式問題 

(10) 米国のトランプ政権は同盟国である豪、印、日とともにアジアの太平洋地域で影響力の拡大を狙う中国を、軍事と貿易の側面で牽制する(   )戦略を打ち出している。

(11) 中国はアジア太平洋地域で現代版シルクロード経済圏構想「(          )」の構築を進めている。

 

 一問一答形式問題 (解答編) 

(10) 自由で開かれたインド太平洋

(11) 一帯一路

 

以上です、ありがとうございました!