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中島です。
前回に引き続き、「格変化トレーニング」の21.から25.までを記載します。当問題集を活用しての効果的な勉強法等については、下記のリンク先をご覧ください。
(問題編)
21. Привет ( все )!
22. Я скучаю по ( твоя милая улыбка ).
23. Что удивило ( они ) в Москве?
24. Ты знаешь историю ( свой город )?
25. В комнате есть стол, на ( он ) стоит ваза.
(写真はヴォルゴグラードの"母なる祖国像")
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(解答・解説編)
※ロシア語の下線部はアクセントの位置を表す。
21.
①Привет всем!
②複・与
③皆さん、こんにちは!
(解説)
● весьは限定代名詞と呼ばれ、形容詞と同様、性・数・格によって語尾が変化する。単数形の原形は (男) весь (中) всё (女) вся であり、複数形は всеである。意味合いとしては、単数形は、”ある一つのものの全体”で、複数形は”個々のものを併せて全て”というニュアンスの違いがある。
例)
(女・単) вся книга: (一冊の)本まるごと
(女・複) все книги: すべての本
(男・単) во всём городе: 街のいたるところで
(男・複) во всех городах: すべての街で
この他、всё (中性単数)とвсе (複数)は単独でそれぞれ、「あらゆる物・こと」、「全員・すべての人」という意味がある。
例)
Она знает всё. 彼女は何でも知っている。
Все думают, что японцы едят только суши.
日本人は寿司しか食べないとみんな思っている。
22.
①Я скучаю по твоей милой улыбке.
②女・単・与
③私は君の可愛い笑顔が見られず、寂しい思いをしている。
(解説)
●скучать по + 与格: ~がいなくて寂しい、~を恋しがる。
23.
①Что удивило их в Москве?
②三人称複・対
③モスクワでは彼らは何に驚きましたか?
(解説)
●удивить + 対格: ~を驚かせる。 不完了体は удивлять
cf: удивиться [удивляться] + 与格: ~に驚く。
24.
①Ты знаешь историю своего города?
②男・単・生
③君は自分の街の歴史を知っているかい?
(解説)
●名詞 город の複数形は例外的に города であることに注意。
●свой: 自分の。 「自分」とは、原則として主語と同じ人物を指す。露作文において、特に主語が三人称の場合、свойの代わりに、物主代名詞(его, её, их)を同じ文中で使ってしまうと、「自分の」ではなく、誰か別の人物のものを指してしまうことになるため、注意が必要。
(例)
Толя любит свою дочь.
トーリャは自分の娘を愛している。
Толя любит его дочь.
トーリャは彼の娘を愛している。※彼とはトーリャ以外の別の人物を指す。)
Они не интересуются своей работой.
彼らは自分たちの仕事に興味を持っていない。
Они не интересуются их работой.
彼らは(別の)彼らの仕事に興味を持っていない。
25.
①В комнате есть стол, на нём стоит ваза.
②男・三人称単・前
③部屋には机があり、その上に花瓶がある。
(解説)
●стоять: 立っている。”立っている”という状態を表す動詞。完了体は постоять (少しの間立つ、立っている)
cf: 一瞬の動作の"立つ"は встать (不完了体はвставать)
以上です、ありがとうございました!