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中島です。
前回に引き続き、「格変化トレーニング」の16.から20.までを記載します。当問題集を活用しての効果的な勉強法等については、下記のリンク先をご覧ください。
(問題編)
16. Я ( он ) завидую.
17. Возьмите с ( себя ) паспорт.
18. Я купила пять ( книга ).
19. Я купила четыре ( книга ).
20. Перед ( ваши глаза ) откроется огромный Индийский океан.
写真はロシア第4位の都市エカテリンブルグの街並 。銅像は都市の建設者 (Екатеринбург и династия Романовыхより)
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(解答・解説編)
※ロシア語の下線部はアクセントの位置を表す。
16.
①Я ему завидую.
②三人称単・男・与
③私は彼がうらやましい。
(解説)
●завидовать + 与格: ~をうらやむ。
17.
①Возьмите с собой паспорт.
②造
③パスポートをご持参下さい。
(解説)
●себя は、動作が動作主に向けられていることを示す再帰代名詞。себя には主格がない。
●с собой: 持参して、持ち合わせて
●взять[брать] с собой + 対格: ~を持参する。
-себяを用いた他のフレーズ-
●к себе домой: ~自宅へ向かって
●у себя дома: ~自宅で、自宅に
●между собой: 身内の間で
例) Оппозиционеры часто ругаются между собой.
野党議員らは、(与党をではなく)内輪でよく罵倒し合っている。
18.
①Я купила пять книг.
②女・複・生
③私は5冊の本を買った。
(解説)
●文中において、(数詞に伴う)名詞が主格か不活動体の対格変化を要求されるとき、数詞によってその名詞の形は次のように変化する。
・数詞が1の場合、1(один) は形容詞的な変化をし、後続の名詞の性・数・格と一致した形を用いる。
・数詞が2,3,4の場合、後続の名詞は単数生格になる。
・数詞が5~20の場合、後続の名詞は複数生格になる。
当文では、数詞に伴う名詞である本( книга )が不活動体の対格変化を要求されるため、この名詞は複数生格になる。
19.
①Я купила четыре книги.
②女・単・生
③私は4冊の本を買った。
(解説)
●18.とは逆に、文中において、(数詞に伴う)名詞が主格か不活動体の対格以外の変化を要求されるとき、数詞・名詞ともに同じ複数形の格変化をする。
例)
Вертолёт с восемью пассажирами упал на море.
8人の乗客を乗せたヘリコプターが海に墜落した。
("8人の乗客"の部分の数詞と名詞がともに、複数造格になる。)
Я мать двух дочек.
私は2人の娘をもつ母だ。
("2人の娘"の部分の数詞と名詞がともに、複数生格になる。)
Она купила трём друзьям пива.
彼女は3人の友達にビールを買った。
("3人の友達"の部分の数詞と名詞がともに、複数与格になる。)
20.
①Перед вашими глазами откроется огромный Индийский океан.
②男・複・造
③あなたの眼前に、広大なインド洋が開けるでしょう。
●перед + 造格: ~の前に
●открыться 開く 不完了体はоткрываться
cf: открыть (открывать) + 対格: ~を開ける。
以上、ありがとうございました!